【医師監修】セルフプレジャーの重要性について解説!【⾼橋怜奈先生】

【医師監修】セルフプレジャーの重要性について解説!【⾼橋怜奈先生】

【 セルフプレジャーの医学的なメリット 】

昨今セルフプレジャーという言葉がメディアや女性誌に取り上げられるようになりましたが、医療的観点からもセルフプレジャーは心身の健康に非常に効果的です。

セルフプレジャーのメリットの一つは、快感を得たりオーガズムに達する事で、身体を副交感神経優位の状態にすることができることです。

生活リズムを保つために交感神経と副交感神経をバランスよく切り替えられることができるのがベストの状態なのですが、加齢やストレス、睡眠不足などによってうまくいかなくなる場合があります。

その結果起こるのが、「なんだかよくわからないけど体調が悪い」「眠りにつけない」「検査をしてもよく分からないめまい」など、不定愁訴と呼ばれる原因の分からない症状です。症状は人により様々で、受診をしても医学的な検査だけでは根本的な要因を見抜くことが難しい場合が多いのです。

ストレスの原因を取り除くことが一番なのですが、すぐに生活環境を変えるのは難しいでしょう。そこでセルフプレジャーを行う事が、一つの解決法になる事があります。

例えば、常に緊張状態で気を張っている交感神経優位の状態の人でも、セルフプレジャーを行うことで、リラックスした穏やかな副交感神経優位の状態に切り替えることができるのです。

イライラしている気持ちや気分の落ち込みが続いて、気が向いたらセクシャルウェルネスグッズなどを活用してセルフプレジャーを行って解消してもよいでしょう。

 

【 セルフプレジャーはストレス発散にもつながる 】

他にも、セルフプレジャーを行うことでストレス発散になります。

オーガズムに達することで快感を得ることができ、心身をストレスから解放することができるのです。オーガズムに達する事できなくても、心地よいと感じていればリラックスする事ができます。

オーガズムで分泌されるオキシトシンの効果により不安や心配などを緩和することができ、やすらぎを感じたり優しく穏やかな気持ちに包まれることができます。

そして体が温まりぐっすりと深い眠りに就くことができます。

そもそもオーガズムに達するためには、自分の身体に対するそれなりの集中力が必要です。

セルフプレジャーに集中するという行為は瞑想やマインドフルネスと同程度の効果が得られるとされています。

瞑想やマインドフルネスを行うことにより身体面では交感神経を抑制して副交感神経優位に整えることができ、より深い睡眠に入ることができるようになります。

精神面では緊張・うつ状態の緩和、不安の減少、ストレス耐性の向上が期待されます。

 

 

【 セルフプレジャーは身体的にもメリットがある!】

これまでは精神的なメリットを挙げてきましたが、セルフプレジャーを行うことは身体的にも利点があります。

自分自身の身体について向き合い、知識を深めることはとても大切なことです。

自分自身が何を気持ちいいと思うのか、自分にとって快適なこととは何なのか、自分の好きなことを把握しておきましょう。

パートナーにも自分の好みを伝えやすく、良い関係を築きやすいでしょう。

オーガズムを繰り返す事で脳が学習し、また性体験の時にオーガズムに達しやすくなります。そのため、相手とセックスする際にもより深い快感を得ることが期待できます。

セルフプレジャーに関わらず、自分の性器を見たり触ったりしたことのある経験のある女性と経験の無い女性を比較すると、経験のある女性のほうが圧倒的に自分自身の身体のことを知っています。性器のできものや異常などの違和感に気づくのも早いですし、性器に塗り薬を塗ったり、腟錠を挿入したりなどの治療が必要になった時も抵抗なくできる事が多いです。

また、怪我や病気がなくとも定期的に自分の身体を確認して潤いを与え、健康な機能を維持するように気をつけましょう。

 

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